お知らせ
新しいインフルエンザワクチンの接種を開始します
「フルミスト®点鼻液」は、日本初となる、鼻腔内に噴霧(スプレー)するタイプの弱毒生インフルエンザワクチンです。
このワクチンは、2023年3月27日、厚生労働省は日本国内での製造販売を承認し、2024年秋からの販売開始を発表しました。国内での薬事承認が得られたことで、ワクチンによる健康被害が生じた場合にも「予防接種健康被害救済制度」の対象となったことから、晴れて2024年シーズンより、当院も「フルミスト®点鼻液」を導入することにしました。用法が「2歳以上19歳未満の者に1回接種」となります。
【特徴】
「フルミスト®点鼻液」は、鼻腔内に噴霧(スプレー)するタイプのワクチンなので、従来の注射インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)と異なり針穿刺の必要がなく、被接種者の身体的・心理的負担の軽減が期待できます。つまり、「痛くない」から「怖くない」が、大きな特徴になります。また、不活化ワクチンである従来の注射インフルエンザワクチンの予防効果が 4~5ヶ月程度なのに対し、生ワクチンである「フルミスト®点鼻液」は、予防効果が約 1 年と長く持続する点も特徴のひとつといえます。
【安全性】
重大な副反応としてショック、アナフィラキシーが挙げられますが、これは全てのワクチンに共通するものです。しかし、国内第Ⅲ相試験における安全性の評価においては重大な副反応の報告はありませんでした。主な副反応として、鼻閉・鼻漏、咳嗽、口腔咽頭痛、頭痛などが報告されています。その他、一般的な予防接種後の副反応が起こる可能性はありますが、頻度は少ないとされています。基本的に生ワクチンだから強い副作用が出やすいということはありません。ただし、経鼻投与(鼻腔内に噴霧するタイプのワクチン)の生ワクチンという特性上、鼻閉・鼻漏、咳嗽、口腔咽頭痛といった上気道炎症状は、注射インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)に比較すると発現する可能性が高いとご認識いただいておいた方がよいでしょう。
【効果】
従来の注射インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)と同等の効果と評価されています。
一方で、「フルミスト®点鼻液」は、鼻腔内に噴霧することで、インフルエンザウイルスの侵入経路である鼻粘膜に直接免疫を誘導(気道分泌型IgA抗体)するため発症予防効果が高いとされています。同時に従来の注射インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)と同様に血液内にも免疫を誘導(IgG抗体)させるので、仮に感染してしまった場合でも重症化を抑制できます。さらに、生ワクチンである「フルミスト®点鼻液」は、生きたウイルスで免疫を誘導(抗原特異的T細胞応答)するため実際の流行株がワクチン株と異なっても発症を軽減する効果にも期待出来ます。
【接種の対象】
2歳以上、19歳未満の方
【用法と用量】
上記対象の方に、0.2mLを1回(各鼻腔内に0.1mLを1噴霧)、鼻腔内に噴霧します
【接種費用 価格】
注射インフルエンザワクチン同様に任意接種のワクチンなので接種費用が生じます。現在助成金が出るのかどうか、まだ確認中ですので、価格は決定次第 ホームページにてお知らせします。
こちらは限定で20名までとさせて頂きますので、接種をお考えのかたは、お早めにご予約を宜しくお願い致します。
もちろん例年通り、注射タイプのインフルエンザ予防接種もご用意しておりますので、ご予約承ります。
【インフルエンザ予防接種ご予約開始期間】
現在検討中の為、決まり次第お知らせさせていただきます。
お問い合わせ等はお気軽にしてください。