生きやすくなる心理学
激増する発達障がい(神経発達症)
当院では、
こころの問題を抱える
学童、思春期、大人の方々を多く診療させてもらっています。
起立性調節障害、不安神経症、うつ(適応障害)などの診断の方ですが
背景に、自閉など発達特性がある方の相談も多いです。
当院の診療の特徴は、
システム論的観点から
西洋医学(WISC検査、薬物治療)だけではなく、
東洋医学(漢方薬、鍼灸も)、
栄養学(食習慣、サプリ)を織り交ぜながら
心理学的アプローチも取り入れて
“問題”ではなく
“解決”に着目して
“動かせる所から動かす”ように(ブリーフセラピー)
対応させてもらっていることでしょう。
*幼少で、全身的検索が必要と判断した場合や、
継続的な理学療法(粗大運動、微細運動)、言語療法、カウンセリングが必要な場合は
適宜、中核病院に紹介させてもらっています。
通常学級に通いながら特別支援教育を受ける自閉症児は10年で4倍です。
(文部科学省「平成29年度通級による指導実施状況調査結果について」)
自閉スペクトラム症児の激増は、
臨床医として肌感覚で実感しています。(学校の先生たちも同じ思いでしょうね)
遺伝子は急激には変化しないので
この短期間での激増という事実が意味するのは
発達障がい(神経発達症)の原因が、
遺伝的要因では説明できず、
環境因子(エピジェネチックも含む)の要因が大きいということ。
治療的観点からすれば
遺伝的要因は変えられないが、
環境因子を変えたり、認知行動学的アプローチは可能ということである。
発達特性のひとつである
自閉スペクトラム症は、未解明な部分の多い神経発達症ですが、
脳-腸-腸内細菌軸を介して
その発症に免疫異常が関与していると考えられています。
免疫異常は、現在、さまざまな疾患の原因と考えられますが、
自閉スペクトラム症患児では
脳内炎症や末梢免疫障害が頻繁に観察されます。
そこで、
システム論を重視する当院では、
自閉スペクトラムは脳だけの問題ではないと考えます。
腸(腸内環境)の問題だという視点を取り入れて
食習慣(食養生)、栄養(サプリも含む)にアプローチし
姿勢や呼吸など自律神経から整えます。
脳-腸-腸内細菌軸
腸は、消化・吸収をする大切な器官ですが、
第二の脳といわれるなど
消化・吸収以外にも重要な役割を持っています。
1つ、腸は人体で最大の免疫器官
腸には体の免疫細胞の60%以上が存在します。
2つ、腸は第二の脳
元々、脳は腸から発生します。
そして、自律的に蠕動する腸には
脳に次ぐ多くの神経細胞が存在します。
また、脳で最初に発見された脳内ホルモン、
セロトニンは腸により多く存在し、
感情に深く関わっています。
セロトニンは、腸の活動を活発にして、
自律神経を整え、心を前向きにする作用があります。
繰り返しますが、
私たちの体は、
日々の食べるものから出来ています。
そして、
大切な共存する腸内細菌たちも
我々が食べるものに影響を受けています。
激増している多くの現代病(がん、発達障がい、アレルギー、自己免疫疾患)は、
その発症に、食べ物や体に入れる薬物(医薬品、添加物、ワクチン)が関与しています。
健康のために、
何を食べて、何を減らすかは、自明ですね。
いつでもご相談に乗りますよ。
一緒に、
楽しく学んでいきましょう。
あいデンタルメディカルクリニック院長 高橋一浩