あいデンタルメディカルクリニック コラム

生きやすくなる心理学

白黒思考を変える(内なる自分と繋がるために)

【べき思考とは? 白黒思考とは?】

「〜すべき」、「ねばならない」、「〜してはならない」

といった考えは、いわゆる、義務感*になると思います。

考え方のクセとも言えますが、

こういう考えが強すぎると

“べき思考”といって、認知の歪みと言われます。

物事をそのまま、素直に受け取ることができず、物事に必ず意味を付け足します。

しかも、多くは否定的な意味付けをします(スキーマ)

「テストで99点は意味がない」と考えたり

一つでも嫌なことがあると全てを否定してしまい、

極端な二者択一の“白黒思考”になってしまいます(二分的思考)。

(*義務感は恐れに、責任感は愛に、使命感は自分を超えたものへの愛に通じます)

トラウマなどでも、心的等価モードといって

空想が現実化しているものとして体験され、

頭の中の空想なのか、現実なのか分からなくなる

悪い方に思い込み

自分の自動思考に対して、これって本当かなぁって突っ込めないんですよね。

因みに、赤ちゃんは、

本能的に世の中を

右脳的に?

不快・快(交感神経・副交感神経?)で判断しているので

子供の時は、みんな、完全な“白黒思考”ともいえます。

その後、言語発達とともに論理の左脳が優位になっていきます。

左右脳を繋ぐ脳梁の発達により、右脳の感覚情報を

言語的情報に結びつけグレイな思考が可能になっていくようです。

(脳の三重構造 http://anshin-kagaku.news.coocan.jp/reportindex.htm

 

一般的に、

人は(左脳で)言葉を使って論理的に考えます。

しかし、答えがなく

何回も同じ事を思考していると(ぐるぐる思考

分析的になり細部や小さな差異に拘っていきます。

多面的、或いは、他者の視点で物事を捉えられないと

全体の物事の結びつきが見えなくなって

視野狭窄になっています。

俯瞰できていません。

 

答えがなく、はっきりしない

グレイで居心地が悪い、

(多分、右脳で感じている)モヤモヤした感じが

言語化できないまま

モヤっとした状況に耐えられなくなると

自分勝手な思い込みなどで

偽の三段論法に陥ったり

ひとつの価値基準で

良い悪い、出来る出来ない、もう無理と考え

白黒思考になっています(決めつけ)。

客観的に判断できないにも拘わらず、

自分が正しいと信じてしまいます。

(無意味に、脳のエネルギーを思考に消費し過ぎて疲労し考えられなくなったりもします:ブレインフォグ

 

 

完璧主義や発達の凸凹がある人が陥りやすく、

自分を過大評価しすぎる一方、

失敗したり、できなかった場合、

自分を過小評価し自信をなくし、ダメ人間のレッテルを貼ります。

他者にも完璧を求め、他者を敵か味方に決めつけたり

出来ない場合は見下したり関係を絶ったりします。

この思考が強い人ほど

自分を精神的に追い込みストレス過多になり、

うつ病や適応障害、不安障害、不眠になりやすくなります。

この信念に過度に取りつかれると自分を追い詰めたり、

「〜すべきでなかった」と過去のことをあれこれ後悔しやすいです。

 

解決方法(以下は、まだ、途中です)

まずは、自分の思考に気づく必要があります。

自分でワークをしたり、カウンセリングを受けると分かります。

敢えて、反対の意見を考えたり、googleで反対意見を検索してみましょう。

 自分の許容範囲を広げましょう。

 80%で合格!

 これができると、20%の余白ができ

 いろいろ気づきがでます。

 失敗を恐れない

 失敗したというのは挑戦した証!

失敗しないと学べません。

 

視野を広げて多様な視点で

大局的に物事の結びつきを意識できれば

右脳による第六感的にひらめきが生じ

解決に向かいます

 

Scientific Reports 2023

Autistic traits associated with dichotomic thinking mediated by intolerance of uncertainty

Noi Suzuki & Masahiro Hirai