あいデンタルメディカルクリニック コラム

生きやすくなる心理学

発達の凸凹:二元論のパラドックス

発達の凸凹:二元論のパラドックス

 

自己言及(嘘つき)のパラドックスというのがあります。

「この文は偽である」

 という文の構造を指します。

 自己を含めて言及しようとすると発生するパラドックスのことです。

 

前回、知能検査の各指標を凸凹に分ける

 合計14通りのパターン(脳タイプ)があることをブログに書きました。

 しかし、凸凹を長所短所と表現しても

 状況が変わると短所も長所にリフレームでき

 逆もまた然りです。

絶対的な評価は困難で

 結局、長所か短所かを

 個人やある状況に応じて解釈し

 ストーリー(物語り、文脈)を作るだけです。

 

人の認知は信念の影響を受けるので

単純に善悪、勝ち負けなどと二元論で直感的に考えると、

簡単に間違えてしまいます!

(モンティ・ホールの問題や、偽の三段論法)

 直感は意外と間違いやすいですが

 決して個人の能力の問題ではないです。

二元論の矛盾(パラドックス)について

西洋思想で考えると

 数学の集合理論(条件付き確率論)やフラクタルで解説できそうですが、

 数学の専門家でさえ間違えて、

 パラドックスに陥るそうです。ご安心ください。

 

西洋思想的な二元論が行き詰まったなら

東洋思想的な陰陽二元論が出番です。

 陰の中に陽があり、陽の中に陰があるという捉え方です。

 東洋では物事が二つに分けられる「前」の状態から考えます。

 つまり、二つのものが渾然一体となって融け合い、

 どちらがどちらとも区別がつかない状態を考えるということです。

 「Aでもあるけど、非Aでもある」

  もしくは「Aでもなければ、非Aでもない」。

そんな状態を受け入れるということです。

より俯瞰して物事が見られるようになりますよ。

それを表すイメージが、太極図です。↓(儒教)

スピリチュアルやホリスティックも意外と役に立ちますよ。

(拙い文章でスミマセン)