未分類
ガンと食生活〜メタボ外来から見える、現代人の内臓の悲鳴〜
ガンと食生活〜メタボ外来から見える、現代人の内臓の悲鳴〜
こんにちは、院長です。
先日、女優の中村ゆりさんが44歳という若さで大腸ガンのため亡くなられたというショックなニュースがありました。若い世代の大腸ガンや、食生活との関連性が改めて注目されています。
「ガンを防ぐ食事」というと、よく「あれを食べろ」「これを食べるな」という陳腐な一般論になりがちです。しかし、日々メタボ外来で多くの患者さんの体と向き合っている私の視点は少し違います。
結論から言うと、
現代人の病気の本質は、「過剰に加工された『美味しいもの(糖と油)』を処理するために、肝臓と膵臓が限界までオーバーワークさせられていること」にあります。
糖と油の過剰処理で、内臓はブラック企業化している
近年の疫学調査でも、
パン、インスタントラーメン、スナック菓子などの「超加工食品」が
大腸ガンなどのリスクを上げることが明らかになっています。
これらは糖分、塩分、飽和脂肪酸(油)が異常に高い一方で、
食物繊維やビタミンがほとんど含まれていません。
さらに、ニュースでも取り沙汰されたパスタなどの精製小麦や加工肉(ハム・ソーセージ)は、製造や調理の「加熱」の過程で発がん性物質のリスクも抱えています。
これらがなぜ悪いのか。
メタボ外来の視点で見ると、システムは非常にシンプルです。
たとえばパスタをはじめとする精製小麦は、大事な食物繊維が削ぎ落とされているため、糖の吸収が急激になり膵臓を直撃します。 さらに、手作りだとしても「加熱」というプロセスを挟むことで、体への負担は増していきます。
人間がこれらを日常的に詰め込むと、
糖と油の過剰な処理(代謝)に追われ、肝臓や膵臓が24時間ノンストップのブラック企業のように酷使されます。
その結果、処理しきれなかったものが血液をドロドロにし、血管を傷つけ、動脈硬化やガンの引き金になっていくのです。
「タバコと肺がん」も昔から言われますが、
日本の喫煙率が激減しても肺がんが減らないのを見れば、
タバコの本質も「がんの直接原因」というより「血管を痛める最大のリスク因子」と捉える方が自然です。
日本人には「和食」という防衛システムがある
なぜ日本人に和食が良いのか。
それは「特別な健康成分が入っているから」ではありません。
シンプルに、上記のような「超加工食品」や「精製小麦」「過剰な加工肉」といった、
内臓をオーバーワークさせる危険因子が圧倒的に少ないからです。
和食を選ぶだけで、自然と内臓へのブラック労働を免れることができます。
システム論で考える:私が勧める「理想のバランス」と「サプリ」
私が考える、内臓に負担をかけない理想のPFC(栄養素)バランスは以下の通り。
- 炭水化物(食物繊維含む): 50%
- 蛋白質: 30%
- 脂質: 20%
ただ、現代の食環境でこれを完璧にやるのは困難です。
もしメタボ外来の観点から、
現代人に不足している栄養素をサプリ等で補うなら、次の3つを推奨します。
- 水溶性食物繊維: 糖や油の吸収を緩やかにし、内臓の負担を減らす。そして、人間にとって最重要のデトックスである「だす(排泄)」のシステムを正常化させます。
- オメガ3: ドロドロの血液や血管の慢性炎症を抑える。
- ビタミンD: 免疫システムを整え、ガン予防に寄与する。
結局は「くう、ねる、だす、動く」を少し変えるだけ
体は一つの大きなシステムです。
ガンの予防もメタボの改善も、やるべきことはシンプル。
「くう(食)」「ねる(睡眠)」「だす(排泄)」 「動く(運動)」という、
日々の習慣を、変えられるところから少しだけ変える。 これに尽きます。
一気に完璧を目指す必要はありません。
まずは今日の食事を少しだけ和食に寄せてみる、
少しだけ「素材に近いもの」を選んで、肝臓や膵臓を休ませてあげる。
そんな小さなシステム変更から始めてみませんか?
メタボ外来で、あなたの「習慣のシステム変更」をお手伝いします
「そうは言っても、どこから変えればいいかわからない」
「自分の血液の状態や、内臓の疲れ具合を知りたい」
そんな方は、ぜひ当院のメタボ外来へお気軽に相談しにいらしてください。
ガチガチの厳しい食事制限を押し付けるのではなく、
あなたの今のライフスタイルに合わせて、
「くう、ねる、だす、動く」のシステムをどこから少しずつ変えていけるか、
一緒に考えていきましょう。
まずは体のお悩みや不安なことを、お気軽に聞きに受診してくださいね。
お待ちしています。