あいデンタルメディカルクリニック コラム

生きやすくなる心理学

不安と怒りと自己否定で苦しくなる人へ

不安怒りと,

自己否定で苦しくなる人へ

 

コロナ茶番以降、

こころの問題で受診される

小中高生、大人の方がとても多いです。

 

自立神経失調症状*である

 体の症状で受診されることも多いですが

 よくよくお話をお聞きすると

 背景にあるのは

 不安・恐怖・怒りといったネガティブ感情です。

 

このネガティブ感情は辛いですが、

 カゼの諸症状と同じで、

 必ずしも薬で消失させるべきものではありません。

えっ!? 本当?

 

中医学的には、

カゼの症状(発熱、咳、鼻水、だるさ)は、

 ウイルス感染にかかったよというアラームであると同時に

 実は、ウイルス除去への回復の過程でもあり

 意味があります。

 そして、その対応は、中医学的には、

 症状という体の声を聞いて

 水分をとって、ゆっくり休養し、体を温めて汗をかくことで

 病気を治します。

  これを現代医学的に解釈すると

 副交感神経を刺激して、血流をアップして免疫力を高めます。

 当院がお勧めする漢方薬も自然治癒力アップに役に立ちます。

 

こころの問題も

 少し複雑にはなりますが、

 同様の考え方ができます(システム論、ホメオパシー

 

訴えてこられる自律神経症状(だるい、頭痛、胸苦しさ、腹痛、動悸など)は、

 体の症状ですが

 心身一如、根っこには心の問題が絡んでいます

 理屈や理論といった言葉(左脳)では解決できずに

 ネガティブ感情を繰り返し(ぐるぐる思考

 頭の中は、未来の不安と、過去の悔しさで大忙しです。

そうやって葛藤して

 こころが苦しんだ末に

 体が代わりに発してくれたSOSのメセージが自律神経症状です。

そして、「無理!」「自分はダメ!」と自分を傷つけたり(自己否定)、

 他者へ怒りをぶつけます。

 

体の症状のように

ネガティブ感情自体を、

こころの緊急事態のお知らせだと考えられないでしょうか?

 「悩んでも解決できない緊急事態だよ」

 「いつもと何か違うよ」

と知らせてくれているメッセージやアラームだと

嫌で消してしまいたい

ネガティブ感情にも意味があると考えられないでしょうか?

自分が感じた嫌な気持ちを否定せず、

「私は今そう感じている」と観察してください。

 

ネガティブ感情には、

 自分が培ってきた

 以下のような信念とか価値観がべっとりとへばりついています。

  “~すべき”、“~でなきゃダメ”

 この価値観は、自分にとっては自明の理であり、

 当たり前になっているため、

 疑うことなどできません。

  実は、勝手に自分の頭で作り上げた

  単なる、“思い込み”かもしれないのに。

 

しかし、視点を変えると

 この感情が湧いたときは

 自分を縛り付けて苦しめている、

 価値観という思い込み(マイルール)に気づくチャンスなのです。

 

従って、

 辛くて、嫌な、ネガティブ感情がわき上がったとき、

 この感覚は、こころの緊急事態を知らせてくれていると捉えられないでしょうか。

 すぐには消さないという選択もあるかもしれません。

 つまり、対症療法であり、単なる、一時しのぎである

  薬や依存(ゲーム、アルコール、強迫行為、拒食や過食)に走らない。

 最初は、恐いですが、

 ネガティブ感情を認めて

 その原因になっている

 思い込み(マイルール)を探ってみてはいかがでしょうか。

 マイルールに気づくことが、

 マイルールから解放される第一歩です。