あいデンタルメディカルクリニック コラム

生きやすくなる心理学

子育てや、悩んでいる時に使える心理学について①

 

診察室で語られる、悩める親子の会話など、

医師として、日々、問題についての物語を聞いています。

会話の質を少し変え、会話の量を少し増やしたりして、

日本語の使い方やコミュニケーション技法などについてもう少し知識を増やすだけで、

結果として、違う会話や、違う行動になり、

親も子も、お互いの自尊心を育てられるのになぁと思うことも多いです。

また、そういう自分自身も子育て中の親として、こどもと問題について言葉をかわしています。

 

上手くいくときも、そうでないときもありますが、

少し知識を得て、筋トレのように継続してくことで、

少しずつですが、着実に、気持ちが楽になっていきます。

コミュニケーションの大前提としては以下があります。

 ・相手の気持ちは分からないし、相手も分かってはくれなくて当然

 ・従って、何か思いや意図があるなら、言葉で伝えておく必要がある(その上で交渉)

 ・言語と非言語メッセージが異なる場合は、非言語メッセージを重視してしまう

  (言語と非言語メッセージが異なる場合は、ダブルバインドといって、受け取る側に葛藤を産みます)

 ・自分で決定し納得するプロセスは必要(簡略化するとモヤモヤが残る)

 ・テクニック: 繰り返しで返す、 非言語情報をくみ取る、

         断定せずにオープンクエスチョンで会話を続ける

         人は我慢するので本音は分からない。感情をスケーリングすることで本音が分かる

 

ベースにある考え方は、以下です。

システム論、コミュニケーション理論

心理学: アドラー心理学、ブリーフセラピー、メンタライゼーション

呼吸法: 丹田、姿勢、インナーマッスル

ここでは、今日から使える有意義なコミュニケーションについての情報をお伝えしたいと思います。

 

子は親の鏡

  1. コミュニケーションは、キャッチボール 

普段の会話が、頭ごなしに正論を返したり、相手の話を遮ってはいませんか?

つまり、Yes、but・・・で返答していませんか?

会話は言葉のキャッチボールです。

キャッチボールしようとして

相手が予想するのとは違う方向へボールを投げたり、

近い距離なのに、剛速球で投げ返しているようなものです

言語だけではなく、非言語のメッセージも、共感的に受け取りましょう。

いきなり意見や正解をいわずに

「なるほど、あなたはそう思うんですね」と一度受け入れてみてください。

それから、Yes, and・・・で、

お母さんは、こう思うかなと、言葉をそえると気持ちが伝わりやすいでしょう.

                                            あいデンタルメディカルクリニック高橋一浩