生きやすくなる心理学
“今、ここにある”を感じる②
“今、ここにある”を感じる
当院には
体の不調だけでなく
こころの不調を主訴に来院される方が非常に多いです。
自分は、精神科医ではないですが、
心や自律神経を病んだ人のお話を
丁寧にお聞きすることを心がけていますので
ほぼ心療内科医な内科・小児科医(家庭医)だと思っています。
極論すると
悩みは思考の産物(ある意味、作り物)であり
思考がなければ悩みは存在しません。(課題の分離も必要ですが)
思考は言葉の中枢である左脳の産物です。
思考(左脳)を止めて、
今を感じましょう(右脳を活性化)
ここまでは
よく言われることですね。
どうすれば、今を感じられるか?
私がお勧めする方法は、
“自分”を体験して意識することです。
まずは、自分と外界の境界に意識を持っていく
そして、そこで今起きている生命現象を感じることです。
手のひらで顔や腕に触れてください。
皮膚というバリアーの奥と手前を意識してください。
バリアーの奥が自分(自己)、
バリアーの外が非自己(外界)です。
皮膚の中に自分がいます。
皮膚は単なる壁ではなく
外界とやり取りをしています(開放系です)
自己の存在を感じてください
もう一つ、
今、自分に起きている現象を意識してください。
つまり、呼吸や心拍動(脈)に意識を集中してください(意念)。
或いは、
いつも無意識にやっている
“歩く”といった自分の行動を
裸足でやってみてください。
丁寧に味わってみてください。
無自覚でも感覚器から常に情報が入っていますが
そこに意識を向ける行為(意念)により
感覚閾値を下げると
意識できていなかったものを意識できるようになります。
ご飯の一口目だけでもよいので
ゆっくり噛んで、味わって、飲み込んでみてください。
別のブログでもお話した自律訓練法も同じです。
左脳の自動思考や価値判断が消えて
頭が忙しくなく
穏やかになっていますよ。
https://www.jendow.com.tw/wiki/%E6%84%8F%E5%BF%B5