あいデンタルメディカルクリニック コラム

母と子の漢方

発達障害におけるWISC占い!?

追記

2025年度から心理士さんが増員されます。

すこしずつ、体制を整えていきます。

WISCの結果の捉え方のYouTube動画です。

ご参考まで

https://www.youtube.com/watch?v=H0zMvD4XNEM

 

発達障害かも?という

”育児”相談の受診が非常に多いです。

 児童精神科医の杉山登志郎先生曰く、

 昔からある、病気としての発達障害(器質系)というより、

 社会病理を背景に、

 正常からの偏りとして対応すべき発達障害(発達凸凹)の方が、激増しています。

人は誰でも、それぞれの発達特性を持っており、

その子なりに成長していくので、

横断的に見ただけで、発達“障害”として捉えることには注意が必要です。

また、能力の特性が生きづらさや障害になるかどうかは

発達特性を持った人と、家庭・学校・会社といった置かれた環境との相性がよいか、

つまり、“本人にとって心地よい環境かどうか”によって変わります(能力と特性の関係

 

いわゆる、定型発達では、

 脳神経は満遍なく発達し、その神経の枝っぷりがよいので、

 機能は満遍なく発達するとされています。

しかし、発達障害には

 ミクロな解剖学的異常があるとも言われます。

 脳の中を見ることはできませんが、

 機能を評価したら解剖を推測できるかもしれません。

 

発達障害の診療で行われるWISC知能検査は、

 全体的なIQ(FSIQ)と4つの指標が数値化されます。

 診断というより得手不得手な領域を知って

 療育や環境調整、ペアトレに活かすために使われます。

 FSIQで知的障害の有無が分かります。

 脳神経の枝っぷり(発達)がバラつくと、

 4つの指標に差が出ると考えられます。

脳タイプのパターン

 今、仮に、相対的な数値の高い低いを発達凸凹と表現すれば

 4つの指標、それぞれに凸凹があるので、2の4乗=16種類。

 そのうち、全て凸、全て凹のパターンを省いた、総計14パターンが存在します。

この凸凹を長所と短所と捉えてリフレームしていくと、

特性(脳タイプ)を解釈・物語りできます。

 本来的には、WISC結果は下位検査16項目で判断するものなので、

 学術的というより、血液型占いみたいな感じで緩く捉えてください。

それにしても、これだけ脳タイプがあるわけだから

現在の学校教育制度が何十年も変わらない、

カリキュラム一辺倒の知識詰め込み主義ではいけませんね。

 特性をみて

 長所を伸ばすも良し

 短所を環境調整・トレーニングしてオールラウンダーを目指すも良し

変革すべきです。

 手がかかる子がいると先生の時間が割かれるので

 教師をサポートする作業療法士さんがいらっしゃるのが理想です。

(参考:岐阜県高山市のはびりす

個々の能力に優劣をつけることが目的ではなく

いろんな脳タイプの子たちを

 家族や学校といった場所で

 チームとして、どう活かしていくかという視点が

”将来、自分は社会でどう生きていったらよいのか”を教えるのに役立つと思います。

学校の先生、期待しています!

宜しくお願いします。