あいデンタルメディカルクリニック コラム

生きやすくなる心理学

不安障害における予期不安①(脳で起きていること)

不安障害における予期不安①(脳で起きていること)

 

多くの心の不調では

つまり、人が悩んでいる時は

そのことばかり考えています(ぐるぐる思考)。

 ある状況(多くは対人関係)で

 瞬時に同じ反応・反射(react)をして

 否定的な情動が生じます。

事実をそのまま素直に認知できず

 瞬時に

 良い悪い、敵味方などの評価をつけてしまい(二分思考

 勝手に深読みし(予期、予知

現実を色眼鏡でみてしまう(認知の歪み

 それが現実だと思い込んでいます(ファンタジー、物語

そのため、客観的に対応できていません。

客観的に思考できていれば

 目的に向かって、今できることをやるだけです。

 他人の評価は関係ありません(自分軸)。

 他人の問題であれば

 課題の分離をすればよいだけです。

 

再びその同じ状況に直面すると、

 緊張のあまり、体がほてったり、手が震えたり、鼓動が早まったり、汗が出るといった身体反応を伴う

この時、脳の中では、

 過去の体験が海馬から記憶としてよみがえり

 前頭前野が状況を判断し、

 それらの情報が扁桃体に伝わります。

扁桃体は、

 その状況を危険で回避すべきと判断し、

 不安や恐怖の感情を引き起こします。

さらに脳のさまざまな部位を活性化して身体反応を起こします(情動)。