母と子の漢方
発達障害は “脳のアレルギー・炎症”
発達障害は “脳のアレルギー・炎症”
~花粉症と発達障害、そして、脳内ヒスタミン~
”えっ!?、ウソでしょ”と思われるでしょうね。
でも、真実であり、今は誰も、この文脈では語ってくれません。
結論からいえば、すべては、腸内環境と関係(腸-脳相関)するということですが・・・
今日は、面白い視点でお話します、有料級ですよ。
きっと10年後には現在の常識は非常識になっているでしょう。
この時期、花粉症で
多くの人がお世話になる抗ヒスタミン剤です。
(医学の発展とともに花粉症と発達障害が激増していますね、なぜでしょうか)
ヒスタミンは,
アレルギー起因物質として“悪者”扱いされていますが,
実は、脳内で覚醒や認知に作用する大切な物質です。
必須アミノ酸であるL―ヒスチジンから合成されるモノアミンであり、
(HDC酵素によってビタミンB6を補酵素に合成)
ドパミン,セロトニン,ノルアドレナリンのような神経伝達物質です。
これらヒスタミンやヒスチジンは内因性イミダゾール化合物と呼ばれ、
ヒスチジンは魚肉(カツオ,ハマチ,ブリなど)に最も多く含まれる必須アミノ酸で,
抗不安,ストレス軽減,認知機能亢進,食欲抑制作用があります。
*発達障害の方には、是非食べて欲しいカツオやブリですが、
大量に摂取しすぎると、ヒスタミン不耐症(ヒスタミンを分解する酵素の欠損により
食物アレルギーを呈する)がでるので注意が必要です。
ヒスチジンの効用:①がん予防,② 骨粗鬆予防,③ 脳血管性認知症予防,
④ アミロイドAβを減少させて認知機能を高める抗アルツハイマー病作用,⑤ 抗糖尿病作用,
⑥ 抗不安・抗ストレス・抗疲労作用,⑦ 抗肥満作用
ヒスタミン代謝(脳と腸では違う!)
ヒスタミン受容体は全身に存在しますが
それを分解する酵素であるヒスタミン分解酵素は腸に多いが、脳にはありません(分解酵素の偏在)
口から入ったヒスタミンは
腸管に高く発現しているジアミンオキシダーゼ(DAO)によってすぐに分解されます。
一方、脳内ヒスタミンは、グリアに発現しているHNMT(ヒスタミンNメチルトランスフェラーゼ)が
SAMe(サムイー・サミー)と働いてNメチルヒスタミンという物質に完全に代謝されます。
特異的再取込み機構がなく再利用されないためにストレス時には欠乏しやすいです。
このように、このアレルギー起因物質で有名なヒスタミンは、脳の発達や認知に関わります。
現在のADHD薬物治療薬である、覚せい剤(メチルフェニデート、アンフェタミンなど)、非覚せい剤(アトモキセチン)、α2作動薬(ク ロニジン、グアンファシン)などは、ヒスタミン以外のモノアミン系神経伝達物質でしか語られません。
いずれヒスタミンで語られる時期がきます。
また、抗ヒスタミン薬を投与すると、夜間のみならず日中も活発な食欲を発揮することが実験で確かめられています。
花粉症で抗アレルギー剤を飲んでるの!と流行の先端にいるような錯覚でいませんか。
時代が変わるまで手をこまねいて待つ必要はありません、
腸内環境、食習慣の改善を当院で一緒にすすめていきましょう。
結局は、発達障害、アレルギー、自己免疫、認知症、がんなどの予防にもつながると考えています。
(3/11は、野生児であるカツオくんの誕生日らしいです)