あいデンタルメディカルクリニック コラム

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進路選択の悩みは「九九の悩み」?

進路選択の悩みは「九九の悩み」?

脳科学で紐解く、15歳の決断をラクにする方法

こんにちは、院長の高橋です。

秋も深まり、受験生のみなさんや親御さんにとっては、志望校選びがいよいよ本格化する時期ですね。
「〇〇高校と〇〇高校、どちらにするべきか……」
メリットとデメリットを紙に書き出してみても、

調べれば調べるほど情報が増えて、頭がフリーズしてしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。

実はこの「進路に迷って頭がパンクしそう」という状態、

脳科学や認知科学の視点から見ると、

小学2年生が「九九の後半(6の段以降)」でつまずいてフリーズしているのと、全く同じ構造なのです。

今日は、少し視野が広がり、明日からの受験勉強にパッとやる気が湧いてくる「心の数理」のお話をします。

なぜ、調べれば調べるほど決められなくなるのか?

医療の世界でも、何かを決める時に「Pros/Cons(メリット・デメリットの書き出し)」をよく行います。
一見、とても論理的で正しい方法に思えますよね。

しかし、人間の脳には「ワーキングメモリ(WMI:作業記憶)」という、頭の中の作業机のようなスペースがあります。

  • 5の段までの九九: 数字が小さく、規則性も分かりやすいため、作業机の上で簡単に処理できます。
  • 6の段以降(7 x 8 など): 数字が急に大きくなり、情報量が爆発します。

   呪文のように丸暗記しようとすると、脳の作業机から情報が溢れてフリーズしてしまいます。

進路選択もこれと全く同じです。
「A高校の進学実績は……」「B高校の通学時間は……」「でも将来の選択肢を考えると……」と、

1本の線の上でメリット・デメリットの足し算引き算(損得勘定)をやりすぎると、情報が爆発して脳がバーストしてしまいます。

つまり、あなたが今悩んでいるのは、あなたの決断力がないからではありません。

「情報という大きな数字」に、脳のメモリが一時的に追いついていないだけなのです。

「決断」とは、人生に新しい軸を立ち上げる行為

では、九九の後半でつまずく子供たちを救うにはどうすればいいか?
答えは簡単です。「マトリックス(2軸)の補助線」を引いてあげることです。

例えば 7 x8 を、ただ暗記するのではなく、

  • 「自分が今できること・確実な土台(5の軸)」
  • 「理想の未来から逆算すること(10の軸)」

という2本の軸に分解して頭の中で「面積」として捉え直すと、驚くほどスッキリと構造化され、脳の負荷が激減します。

これを進路選択に当てはめてみましょう。

どちらの高校が「正解(得)」で、どちらが「不正解(損)」かという1次元の数直線の上で戦うのは、もう終わりです。
大切なのは、どちらか一方を選び、「ここを私の新しい原点(スタートライン)にする!」と決めること。

「決断する(デメリットをも受け入れる)」とは、心の縦軸をカチッと垂直に立ち上げる行為です。

あなたの「情熱(横軸)」に、選んだ学校の「環境(縦軸)」が掛け合わさったとき、

そこに生まれる「人生の面積(可能性)」は無限大に広がります。

どちらの学校に進もうが、掛け算の片方が「あなたの主体性」である限り、必ずbetterな未来を創り出すことができるのです。

今日からできる「脳の省エネ受験術」

もし今、勉強や進路選びで頭が疲れてしまったら、まずは脳のワーキングメモリを休ませてあげてください。

かつて歴史に名を残した天才数学者や物理学者たちも、毎回ゼロから複雑な計算を哲学していたわけではありません。

彼らは基本の処理(九九)を徹底的に体に染み込ませて「自動化」していたからこそ、

ここぞという場面で最高のひらめきを発揮できました。

受験勉強も同じです。
「今日はこの単語だけ完璧にする」「この数式のパターンだけ体に覚え込ませる」という、

小さな『優しさの九九』を淡々と積み重ねていくこと。

それが結果的に、脳のメモリを節約し、本番で大きな合格の面積を勝ち取る最強の武器になります。

答えのない問いに悩めるのは、あなたの知性が高い証拠。
でも、時には頭の中の数式をシンプルにして、目の前の一歩を楽しんで進んでいきましょう!

クリニックは、心も体も、あなたの挑戦を全力で応援しています。

(PS 理系なこだわり編もありますので・・・)