あいデンタルメディカルクリニック コラム

高橋院長おすすめ健康増進法

丹田呼吸・姿勢①

自律神経は内臓を“自律的に”、動かす神経です。

つまり、生命活動(呼吸、脈拍、血圧、腸蠕動、体温調節など)を営むのに必要な神経です。

この中で、唯一、呼吸は意識的にも調節することができます。

 (動物はできませんが、ヒトは大脳皮質が脳幹をコントロールできるのです!) 

この呼吸を”腹で意識”することで、自律神経を整え、体内リズムを同調させて

免疫系、神経系、内分泌系の能力をを最大限に発揮できます。

まるで、煉獄さんなどの鬼滅の柱のように(決して、スピリチュアルと侮ってはいけません)

 

呼吸の質は姿勢で決まります。

そして、姿勢は骨格、腹圧で維持します。

骨盤を立てて、肩甲骨を寄せます(巻き型では深呼吸できません)

呼吸筋は姿勢の筋肉でもあります

インナーマッスルなのでマラソン選手のように長時間使っても疲労しません)

肩の力を抜き(中村天風)、”意識を腹に”もっていきましょう。

(気を静めるといった感じ、腹がすわりますよ)

 力を抜くのが難しい場合は、足踏みすると、上半身がリラックスできます。

 スワイショウもよいです

 

呼吸法はいくつもあります

私のおすすめは10秒呼吸です(はしたにクリニックの端谷毅先生推奨)

ゆっくり鼻から3秒吸って、1秒止めて、6秒で口から吐きます。

「腹式呼吸」と「胸式呼吸」を意識しましょう。

現代人は、深呼吸に慣れておらず、できない人が多いです。また、丹田に力が入れられない人はもっと多いです。

 

吸う:鼻から

  (血管拡張作用がある一酸化窒素が上咽頭からでて肺の上葉の血管が拡張し換気効率は上がります)

   胸式だけだと4秒吸えないかもしれません。

   その場合、腹式でお腹も膨らまします

   さらには、顎を少し引いて項を伸ばします(Chin tuck Long neck

   (頷いてはいけません、後頭部の項を伸ばすと、自然に舌が上顎について鼻呼吸になります) 

   背中に空気を通す感じ

   交感神経活性が亢進します

吐く:口から、シャボン玉を膨らますように、細く長く

   胸式が終わったら、腹式を追加します

   熱々の麺を、フーフーッと冷ますように断続的でも構いません 

   つまり、丹田に力を入れ、出来たら、肛門を閉めます

   副交感神経活性が亢進します(心臓への静脈潅流が減り、右房のストレッチレセプターが抑制されます)

 

東洋医学的には、呼吸の制御は、気の制御でもあります(丹を練る、気を練る)

   瞑想、ヨガ、武道などに通じますね

   ヨガでは、右大脳半球(右鼻腔)は交感神経、左は副交感神経らしいです

 

                   あいデンタルメディカルクリニック 高橋一浩