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スポーツドリンクで救急搬送! ―身近に潜む「熱中症対策」の盲点―
「スポーツドリンクで救急搬送!」
―身近に潜む「熱中症対策」の盲点―
最近、糖尿病でないのに、HbA1cが急上昇していた男性がいました。
熱中症対策と思って、毎日ゴクゴクと大量にがぶ飲みしていました。
良かれと思った行動が、
命に関わる恐ろしい緊急事態を引き起こす原因になります。
夏場に増える熱中症での救急搬送。
その中に、
医学界でも警告されている
「清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)」が隠れています。
最悪の場合、意識を失い命を落とす危険もある
「死のケトーシス」のメカニズムと、正しい飲み方について解説します。
2. なぜ「死のケトーシス」が起きるのか?
スポーツドリンクには、
想像以上に多くの「糖分」が含まれています。
500mlのボトルには、なんと角砂糖約8個分もの糖質が入っています。
これを一気に、かつ毎日大量に飲むと、
体の中では以下のような「恐怖のドミノ倒し」が起こります。
-
血糖値が爆発的に上がる
大量の糖分が血液中に流れ込み、血糖値が急上昇。 -
インスリンが効かなくなる(糖毒性)
あまりの糖の多さに、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の分泌や働きが追いつかなくなります。 -
エネルギー不足と勘違いする
血液中に糖があふれているのに、細胞はそれを吸収できず「エネルギーが足りない!」と脳にSOSを出します。 -
脂肪の異常分解と「ケトン体」の蓄積
体が糖の代わりに脂肪を急激に燃やしてエネルギーを作ろうとします。
この時に発生する燃えカスが「ケトン体」です。
この大量のケトン体が血液を急激に「酸性」に傾きます。
この状態を「糖尿病性ケトアシドーシス(ケトーシス)」と呼びます。
3. 初期症状は「ただの夏バテ」!
この病気の最も恐ろしいところは、初期症状が熱中症や夏バテとそっくりな点です。
- 異様な喉の渇き(喉が渇くから、またスポーツドリンクを飲むという悪循環
- 体がだるい、疲れが取れない
- 何度もトイレに行きたくなる(多尿)
症状が進むと、「激しい吐き気・嘔吐」「腹痛」が襲い、
最終的には意識が朦朧として昏睡状態に陥ります。
治療が遅れれば、まさに命を落とす(死に至る)危険な状態になります。
「自分は糖尿病じゃないから大丈夫」と思っている若い世代や、
健康診断で「隠れ高血糖」を指摘されている人が突然発症するケースが後を絶ちません。
4. 命を守るための「正しい水分の摂り方」
熱中症を防ぎつつ、ケトーシスを避けるためには、以下のポイントを徹底しましょう。
-
基本は「水」か「麦茶」
室内にいる時や、軽い外出程度なら糖分のない水や麦茶で十分!! -
スポーツドリンクは「ちびちび」飲む
大量に汗をかく運動時に飲む場合も、がぶ飲みはNG。 -
脱水がひどい時は「経口補水液」
すでに目眩や頭痛がある時は、
一口ずつ時間をかけて飲みましょう。
また、水で2倍に薄めて飲むのも効果的です。
糖分が少なく塩分(ナトリウム)がしっかり含まれた経口補水液を選びます。
このブログを書いていたら、沖縄時代からの患者さんから、
わざわざ、お礼の暑中見舞いを頂きました。
スッパイマンは、熱中症予防にうってつけですね。
いっぺーにふぇーでーびたん!

