母と子の漢方
心の曇りメガネを外してみよう ― 不安や怒りがざわつくときに
心の曇りメガネを外してみよう ― 不安や怒りがざわつくときに
「ラーメン屋の曇ったメガネ」
ある寒い冬の日、カナちゃんは外で雪の中を歩いて、
ラーメン屋さんに入りました。
「わあ、あったかい!」と思った瞬間、
メガネが急に曇って、周りがぼんやり見えなくなりました。
「えっ、みんなが怒ってる!? 怖い…」
カナちゃんは、ちょっとパニックになりました。
でも、ママがそっと言いました。
「カナちゃん、心のメガネが曇っただけだよ。
世界は変わっていないよ。
少し待つか、メガネを外して拭いてみようか。」
カナちゃんは、
まず深呼吸をして、ゆっくり待ってみました。
少しずつ曇りが晴れて、ラーメン屋の中はいつも通り、安全で楽しい空間だとわかりました。
次に、カナちゃんはメガネを外してハンカチで拭きました。
「わあ、こんなにはっきり見える!」
周りの人たちは、
にこにこ笑って座っていて、怒ってなんかいませんでした。
カナちゃんは気づきました。
「心がざわざわしても、世界はそのまま。
曇ったメガネを待つか拭くだけで、ちゃんと見えるんだ。」
その日から、カナちゃんは心がざわざわしたとき、
「少し待つ」か「メガネを拭く」
という魔法の方法で、落ち着いて現実を見ることを覚えました。
めでたし、めでたし。
💡 ポイント
- 心の曇り=感情の暴走
- 現実は変わらない
- 「待つ」「拭く」で扁桃体の暴走を止め、メンタライゼーション力を回復