あいデンタルメディカルクリニック コラム

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計算が苦手ならトランプで遊ぼう― スマホ・ゲームより「昭和の遊び」が効く理由 ―

計算が苦手ならトランプで遊ぼう

― スマホ・ゲームより「昭和の遊び」が効く理由 ―

九九や筆算が苦手な小学5年生のお子さんがいた。
個別指導の塾にも通っているが、なかなか成果が出ない。

「何度もやっているのに覚えられない」
「途中でどこをやっているか分からなくなる」

そんな声をよく聞く。

このような場合、「努力が足りない」「暗記が弱い」と考えがちだが、実は少し違う。
多くの場合は、計算そのものではなく、“数の扱い方の土台”が不安定なのだ。

 

■ 九九や筆算が苦手な本当の理由

計算は単なる暗記ではない。

  • 数の大きさの感覚
  • 順番(系列)の理解
  • 頭の中で一時的に保持する力(ワーキングメモリ)
  • 必要な答えを取り出す力(検索)

こうした複数の力が組み合わさっている。

どこか一つでも弱いと、

👉「分かっているはずなのにできない」
👉「途中で混乱する」

という状態になる。

 

■ では、どうするか?

ここで発想を変えてみる。

👉「計算を教える」のではなく
👉**「数の感覚を育てる」**

そのためにおすすめなのが、トランプ遊びだ。

 

■ なぜトランプが効くのか

トランプはただの遊びではない。
実は、算数に必要な要素がすべて詰まっている。

① 数の大きさを“感覚で”つかむ

「7は5より大きい」
「10に近いのはどれか」

これを毎回考えることで、数の大小が自然に身につく。

 

② 順番(系列)を体で覚える

3 → 4 → 5 → 6 とつながっていく流れ。

これは九九の「3の段をたどる力」と同じ。

 

③ 記憶と検索のトレーニング

神経衰弱などでは、

「どこに何があったか」を覚え、必要なときに取り出す。

👉 これはそのまま、九九の「思い出す力」につながる。

 

④ 数の組み合わせを自然に学ぶ

「7と3で10」
「6と4で10」

こうした組み合わせを遊びながら何度も経験することで、

👉 足し算・引き算の基礎が自動化される

 

■ スマホやゲームではダメなのか?

もちろん、すべてが悪いわけではない。
ただし、決定的な違いがある。

スマホ・ゲーム

  • 受け身になりやすい
  • 正解がすぐ出る
  • 身体を使わない

昭和の遊び(トランプなど)

  • 自分で考えて動く
  • 間違いながら覚える
  • 手・目・頭を同時に使う

👉 この「身体を使う」ことが非常に重要

 

■ なぜ“身体”が大事なのか

数の理解は、頭の中だけで完結していない。

  • 手でカードを出す
  • 順番に並べる
  • リズムよく進める

こうした動きが、

👉 数のイメージを安定させる

 

■ 実際におすすめの遊び方

難しく考える必要はない。

  • 神経衰弱
  • ババ抜き
  • 7並べ
  • 足して10ゲーム

どれでもいい。

大事なのは、

👉「正しくやる」より
👉**「楽しく繰り返す」こと**

 

■ 最後に

計算が苦手な子に必要なのは、

ドリルの量ではなく、
数に触れる経験の質である。

トランプは、その入り口としてとても優れている。

もしお子さんが計算でつまずいていたら、
一度「勉強」をやめて、

👉 一緒にトランプで遊んでみてほしい。

そこから、静かに変化が始まることがある。