あいデンタルメディカルクリニック コラム

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朝風呂と、左脳・右脳の話 ―自分探しは、湯船の中でもできる

朝風呂と、左脳・右脳の話

―自分探しは、湯船の中でもできるー

ジル・ボルト・テイラーという脳科学者がいます。
彼女は脳卒中で、左脳の働きが弱まり、右脳優位の世界を体験しました。

左脳は、言葉・分析・時間・順序。
右脳は、感覚・つながり・今ここ・全体。

彼女の話をTEDで聞き終えたあと、休日のルーチンである朝風呂に入りながら、ふと思いました。
「右脳だけで生きられたら、人は本当に幸せなのだろうか」と。

身体はきっと喜びます。
でも、「幸せだと感じる」ことまで含めると、どうだろう。

みなさんは毎日お風呂に入りますか。
シャワー派の人も多いと思います。
ぼくは湯船派で、もう30年近く、朝も夜も入っています。

理由は、もともとは仕事でした。
当直では、いつ呼ばれるかわからない。
寝不足でも、朝起きてすぐに頭と身体をフル回転させる必要がありました。
短時間でもお風呂に入ると、覚醒度がぐっと上がる。
それを身体が覚えてしまったのです。

今のお風呂の目的は、少し違います。

石鹸を使うのは、毛髪の部分だけ。
あとはお湯で流すだけ。
湯船には肩までしっかりつかります。

そして、目を閉じて、ゆっくり呼吸しながら、
自分の体を手でさすります。

手のひらが触れているところ。
そこに、自分と外界のあいだの「境界」を感じます。
専門的には「自他境界」と呼ばれるものです。

境界の内側に、自分がいる。
 呼吸している自分。
 少し緩んでいる自分。

お湯と一体化しているような感覚になることもあります。
母胎の中の胎児のような感じ、と言ったら伝わるでしょうか。

発達やこころの相談をしていると、
 「考えすぎて疲れてしまう」
 「頭では分かっているけど、つらい」
そんな言葉をよく聞きます。

それは左脳ががんばりすぎている状態とも言えます。
一方で、右脳は「感じる」「今ここにある」「つながっている」脳です。

右脳だけでは生きていけません。
でも、左脳だけでも、苦しくなります。

湯船につかって、呼吸して、触れる。
それは右脳をそっと働かせる、とても原始的で安全な方法です。

自分探しは、特別なことをしなくてもいい。
今日のお風呂の中でも、ほんの少しできるかもしれません。

お母さんがニンジンを食べると赤ちゃんが笑うんだって!

感じる力は、生まれる前からある