あいデンタルメディカルクリニック コラム

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前向きになるための「バカボンのパパ」の教え

前向きになるための「バカボンのパパ」の教え〜「しゃーない」から「これでいいのだ」へ変わる心の数式〜

 

こんにちは。クリニック院長です。

先日、ラジオから漫画家・赤塚不二夫さんの特集が流れてきました。

『天才バカボン』でおなじみのバカボンのパパが放つ「これでいいのだ!」

この言葉は、現代を生きる私たちの心を軽くしてくれる、時代を超えた名言です。

 

当院を訪れる患者様からも、日々さまざまな「生きづらさ」や「心のモヤモヤ」についてご相談を受けます。

実はこの「これでいいのだ」という精神は、心理学や脳科学、

さらには「数学的なアプローチ」からも、

非常に理にかなった最高峰のメンタルコントロール術であることが分かります。

今回は、心が前向きになる「バカボンのパパの教え」を、

ちょっとワクワクする算数の話から紐解いてみましょう。

 

1. 「足し算の世界」から「掛け算の世界」へ変わる大発見

皆さんは子供の頃、初めて学校で「掛け算」を習った時の驚きを覚えていますか。

例えば、

目の前に「りんご3つ」「みかん2つ」があるとします。足すと「果物が5つ」です。
これを3回買ったら、全部で果物は何個になるでしょう?

掛け算を知らない子供は、こう計算します。
「5個あって、次も5個だから、5+5で10。

その次も5個だから、10+5で15個…」
目の前の数字を、1つずつ必死に【足し算】していく世界です。

これは健気ですが、数が増えるほど脳のエネルギーを激しく消耗します。

しかし、あるとき素晴らしいアイデア(メタ認知)に気づきます。
「りんご3つとみかん2つを、1つの『レジ袋』にまとめて入れてしまえばいいんだ!」と。

算数でいうなら、バラバラの数字を「括弧 ()」でくくるという操作です。
「5個入りのレジ袋」という新しいパッケージ(塊)を作った瞬間、世界の見え方が一変します。
バラバラの果物を数えるのをやめて、「 (3 + 2) × 5 = 15」。

この、目の前の世界が一瞬でスッキリ整理され、

一括処理できたときの一大パノラマが開けるような「できた感」!

これこそが、視点(次元)を1つ上げて物事をコントロールする心地よさです。

 

2. 人生に「ズレ」が起きたとき、あなたはどちらの計算をしていますか?

実は、トラブルや不運(ズレ)に直面したときの心の処理も、これと全く同じです。
私たちの脳は、毎日を生きる中で無意識に「こうなるはずだ」という【予測】を立てています。しかし、現実は思い通りにいかないことばかりです。

世界 = 予測 + ズレ(予測誤差)

 

思い通りにいかない現実に対して、

毎回「あぁ、またダメだった」「これも思い通りにいかない、しゃーない…」と1つずつ【足し算】でがっかりを数えていると、

私たちの心は疲れ果ててしまいます(これが「しゃーない」の足し算世界です)。

ここで、さっきの「レジ袋(括弧)」の出番です。
バカボンのパパのように「これでいいのだ!」と言うためには、

心の方程式の全体に、あえて【ズレ(経験)】という掛け算の補助線を引いてみます。

数学の分配法則を思い浮かべてみてください。
全体をレジ袋(括弧)でくくるメタ認知ができると、数式はこう変わります。

( 予測 + ズレ )×ズレ = (更新された予測})+ (ズレの二乗)

ここで魔法が起きます。

一番後ろにある【ズレの二乗(ズレ × ズレ)】です。
数学のルールでは、マイナスの数字であっても、二乗(掛け算)すると必ず「プラス(正の数)」になります。

つまり、目の前で起きたトラブルや不運(マイナスのズレ)であっても、

それを「1つの経験」として人生全体(掛け算の視点)に組み込んだ瞬間、

そのズレは必ずプラスの価値(=成長・発見)へと反転するのです。

 

3. 「括弧でくくる」というメタ認知の壁

しかし、ここに一つ大きな秘密があります。
一歩引いた高い視点(メタ認知)がないと、

私たちは「予測(期待)」と「ズレ(不運)」を同時に括弧でくくることができないのです。

メタ認知が働かないと、目の前の「ズレ(ショックな出来事)」だけに意識が囚われ、

予測の側(本当はこうしたかったという未練)に同時に掛け算をすることができません。結果として、全体をプラスに反転させることが難しくなってしまいます。

「予定とは違ったけれど、このプロセス(レジ袋)のすべてが今の私の現実であり、

これがあるからこそ新しい気づき(ズレの二乗=プラス)が生まれた。

だから、これでいいのだ

そうやって世界を一括で受け入れた瞬間、

脳内にはあの子供の頃に掛け算ができたときと同じ、圧倒的な爽快感が広がります。それこそが、バカボンのパパの言う「これでいいのだ!」の境地なのです。

 

当院では、日々のストレスや発達特性による生きづらさなどから、

頭の中の「予測の修正」や「メタ認知(括弧でくくること)」がうまくいかず、

心が疲れてしまった方のサポートを行っています。

もし、目の前の「ズレ」に振り回されて苦しいときは、

一人で抱え込まずにいつでもお気軽にご相談ください。

あなたの脳の代わりに、一緒に「心のレジ袋」を広げるお手伝いをいたします。

バカボンのパパなのだ~ | 平成方丈記