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健診結果が「正常」でも安心できない? 体の中で始まっている“渋滞”のサイン
健診結果が「正常」でも安心できない?
体の中で始まっている“渋滞”のサイン
「最近、お腹周りが気になってきたけれど、検査数値はまだ大丈夫だから……」
そう思っている方にこそ、知っていただきたい真実があります。
■ メタボの正体は「見た目」ではなく「代謝の渋滞」
メタボ(メタボリックシンドローム)の語源である「metabolic」は、
日本語で「代謝」を意味します。
代謝とは、体の中の化学反応のこと。
「動かない」生活が続くと、血液検査で異常が出るよりもずっと前から、
体の中では血流が滞り、代謝という化学反応に“ゆがみ”が生じ始めます。
いわば、
エネルギーの処理能力に対して供給が上回り、
体の中で「渋滞(目詰まり)」が始まっている状態です。
■ データが教える“隠れたサイン”
数値が基準値内であっても、私たちは以下の指標から「渋滞の予兆」を見逃しません。
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HOMA-R(インスリン抵抗性)
「インスリンというホルモンを無理に出して、必死に血糖値を下げている状態です。エンジンを空吹かしして、なんとか車を走らせているようなものです」 -
1,5-AG(食後高血糖の指標)
「HbA1cが正常でも、この値が低いと食後に血糖値が急上昇(スパイク)しています。血管へのダメージはここから始まります」 -
TG / HDL比(中性脂肪と善玉コレステロールの比)
「中性脂肪が増えると血液は白く濁り、流れにくくなります。 -
体組成(筋肉量)
「筋肉はエネルギーを燃やす“処理工場”です。
エネルギーが余り、血管がドロドロになり始めているサインです」
工場(筋肉)が小さいと、同じ食事量でも処理しきれず溢れてしまいます」
■ 「数値が正常」=「健康」とは限らない
今はまだ、検査数値が正常に見えるだけかもしれません。
しかし、体の中ではすでに渋滞(未病の状態)が始まっています。
■ 今日からできる「巡り」を取り戻す習慣
大切なのは、
「食べたエネルギーを、その日のうちに使い切る」というシンプルなルールです。
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【最優先】食後10分だけ歩く
これだけで、血管を傷つける血糖スパイクをグッと抑えられます。 -
【次の一手】下半身の筋肉を動かす
週2回のスクワットで、エネルギーの“処理工場”を維持しましょう。 -
【やめる勇気】甘い飲み物をゼロに
噛まずに摂る甘い液体は、ダイレクトに血糖値を突き上げます。
■ お薬の役割は「サポート」
生活習慣の改善が基本ですが、状況に応じてお薬の力を借りることもあります。
- 血管の炎症が強ければ「スタチン」
- 糖の処理を助けるなら「SGLT2阻害薬」
- 血流をスムーズにするなら「シロスタゾール」や「オメガ3脂肪酸」
これらはあくまで、
足りない部分を補い、「体の本来の流れを取り戻す」ための補助です。
■ 50歳前後は、人生のターニングポイント
代謝が落ち始めるこの時期は、まさに体の曲がり角。
でも、まだ「よどんでいるだけ」の段階なら、十分にもとに戻せます。
「3か月後の検査で、どれくらい渋滞が解消しているか、
一緒に確認してみませんか?」
あなたの「巡りの良い体」づくりを、全力でサポートします。

平光ハートクリニック(名古屋市南区)院長の平光伸也氏